退職後、やる気が戻るまで4か月かかった話
こんにちは、深島です。
退職したらすぐ元気になると思っていました。
時間もできるし、会社に行かなくていいのだから、積んでいたゲーム制作やブログ更新も進められるはずだと考えていました。
でも実際は違いました。
やる気が戻るまで、きっちり4か月くらいかかりました。
もし今、退職したのに全然動けなくて焦っている人がいたら、僕の体験が少しでも参考になればと思います。
退職前から、すでに限界に近かった
退職する半年ぐらい前から、自分でもわかるぐらい仕事のパフォーマンスが落ちていました。
勤務時間が極端に長かったわけではありません。いわゆるホワイト寄りの環境でしたし、表面的には「まだ大丈夫」と思っていました。
ただ、実際には脳の疲労がかなり溜まっていたのだと思います。
今振り返ると、適応障害の一歩手前か、軽いうつに近い状態だったのかもしれません。
集中力が続かない。
考えようとしても頭が動かない。
やらなければいけないことは分かっているのに、そこに意識を向けるだけで消耗する。
退職前の時点で、もうかなり無理をしていたのだと今は分かります。
1か月目は、まだ仕事モードの残り火があった
退職してすぐの1か月目は、意外と多少動けました。
実家に行ったり、軽い作業をしたり、「思ったより平気かもしれない」と感じる日もありました。
でも、あれは回復していたわけではなく、仕事モードの慣性が残っていただけだった気がします。
むしろ、あとからどっと反動が来た感じでした。
2〜3か月目で一気に反動が来た
本当にしんどかったのは、むしろそのあとでした。
2か月目、3か月目は毎日異様に眠く、12時間くらい寝る日も珍しくありませんでした。
少し動いただけですぐ疲れて、そのまま寝てしまうことも多かったです。
起きている時間そのものが短いので、一日があっという間に終わる感覚でした。
もともと花粉や寒暖差で春先はパフォーマンスが落ちやすいほうです。
それを差し引いても、ここまで何もできずに一日が終わる状態は初めてでした。
「無職になったら次のゲームを作ろう」と思っていたのに、企画に着手するどころか、考えることすらつらい。
やる気の問題というより、心身の基礎体力が完全に切れていたのだと思います。
ゲームで遊ぶのすら面倒で、軽い散歩とYouTubeショートぐらいしかできませんでした。
ただ、3か月目の終わり頃には、PCに向かって考える作業はまだ無理でも、身体だけは少しずつ動かせるようになってきました。
なので、散歩の距離を伸ばしたり、軽く運動したり、少し外出したりして、とにかく体力を戻すことを優先していました。
この時期は「何かを生み出す」よりも、「まず起きて動ける身体に戻す」ほうが先だったんだと思います。
厚生労働省の「こころの耳」でも、うつ病の治療では休養が基本で、回復にはある程度の期間が必要だと説明されています。
実際、厚労省関連資料ではメンタル不調による病休期間が平均で約3か月前後という報告もあり、僕のように数か月単位で動けなくなること自体は、そこまで珍しい話ではないのだと思いました。
高負荷の仕事は、静かにダメージを蓄積させる
僕は約2年半、自分の能力に対してかなり高めの難度の仕事をしていました。
その場では何とか回していても、後から大きな反動が来ることがあります。
怖いのは、働いている最中には限界が見えにくいことです。
長時間労働ではないから大丈夫。
会社がホワイトだから大丈夫。
そう思っていても、年齢や仕事内容によっては普通に消耗します。
特に40代以降は、「若いころと同じ感覚で無理が利く」とは考えないほうがいいのかもしれません。
AI活用の圧力もしんどかった
途中から、AIを使って業務を効率化しろ、という空気も強くなっていました。
もちろんAIは強力です。特にIT分野では、すでに大きな助けになります。
ただ、ゲームのような柔軟さが求められるクリエイティブ作業を、すぐ同じ感覚で置き換えられるかというと、そんなに単純ではありません。
現場の負荷を減らすための道具のはずが、「もっと速く、もっと少人数で」という圧力に変わると、結局しんどさは増します。
今後はAIを理由にした人員削減や業務圧縮も増えると思います。
そのとき、残った人に負荷が集中する問題はこれから出てくると思います。
4か月休んで、やっと次のことを考えられた
辞めたあと、すぐに前向きな活動へ移れたわけではありません。
でも4か月くらい経って、ようやく少しずつ「次に何を作るか」を考えられるようになりました。
2か月目、3か月目はすぐ寝てしまうせいで一日が極端に短く感じていたのですが、4か月目になると体力が戻ってきて、久しぶりに一日が長く感じられるようになりました。
この感覚が戻ってきて、やっと「回復してきたな」と実感できました。
これは怠けていたのではなく、回復に必要な時間だったのだと思います。
もし退職後に何もできず、自分を責めている人がいたら、まずはそこを疑ってほしいです。
やる気が出ないのではなく、単純に消耗し切っているだけかもしれません。
これからの働き方をどうするか
今回の件で、週5フルタイム勤務をこのまま続けるのは持続不可能だと感じました。
次に働くなら、週4以下勤務も含めて探すつもりです。
同時に、ゲーム制作やブログから少しでも収入を作りたいと思っています。
月に数万円でも、自分で生み出せる収入があるだけで精神の安定感はかなり違います。
生活費のすべてをまかなえなくてもいい。
「仕事を失ったら即終了」ではない状態を少しずつ作ることが、これからは大事だと感じています。
AIの進化もあり、少なくとも既存の働き方のままではいられないのかなと思っています。
長期休みのない正社員にもう一度戻るのは、今の自分にはかなり厳しそうです。
だからこそ、無理を前提にしない働き方と、細くても自分の収入源を育てていくしかないのだと思っています。
おわりに
退職したのに元気が出ない。
時間はあるのに何も進まない。
そういう時期は、思っている以上に珍しくないのかもしれません。
少なくとも僕は、回復するまで4か月かかりました。
その時間は遠回りではなく、次に進むための最低限の休養でした。
もし今ちょうど動けない時期の人がいたら、回復に時間がかかると知っていると気が楽になるかもしれません。
回復が先で、そのあとにやる気はついてきます。
参考
- 厚生労働省 こころの耳「うつ病の治療と予後」
https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad003/ - 厚生労働省関連資料「ストレスチェック制度について」
https://jsite.mhlw.go.jp/nara-roudoukyoku/content/contents/002364644.pdf - 厚生労働省 こころの耳「適応障害」
https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1653/

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