ITエンジニアがフリーランス案件で生き残るために意識していること

ITエンジニア/生活費を稼ぐ

フリーランスのITエンジニアになって8年ほど経ちました。

いまのところ生活に困ってなく、仕事の依頼も途切れないため、そこそこやれているのではないでしょうか。

そこで僕がこの仕事をしているときに意識していることをお伝えします。


フリーランス(業務委託・準委任)のITエンジニアに求められること

前提として、準委任の業務委託契約の話になります。現場の責任者から作業を振られて時間給で社員さんと同じように仕事をする形態です。

請負契約という完成した成果物を納品する契約もあるのですが、こちらはやったことがないのでわかりません。瑕疵担保責任が怖すぎるのですが、相当能力が高くないと個人で請負はできないと思っています…。

必要な技術的スキルを持つ、もしくは自分で調べる

まず一番にその仕事に必要なスキルを、現場の教育に頼らず使えることが求められます。

これは元々知ってなくても調べながらでも問題ないこともあります。経験的には、はじめの1〜2週間は調べ物に使っても怒られません。

特にはじめて使う言語は、仕事がはじまるまでに言語仕様を一通り確認しておきます。最近はネットに資料が揃っているので特にお金を使わずに学習できます。

未経験者が嫌がられるのは、前提知識がない上に、調べ方もわかっていないからです。誰か他の人が教えると、その人の仕事時間が取られるのでマイナスになります。

別の仕事に置き換えると、未経験で業務時間に教えてもらうというのが異常だということがわかるのではないでしょうか。

例えば、1万円払って家の掃除を頼んだら、掃除に来た人に、掃除機の使い方教えてください?って言われたらどうでしょうか。普通に怒ると思います。

とは言っても、未経験ができないのは当たり前なので、フリーランスになるまえに正社員や、派遣で能力をあげるべきですね。ただ、この方法も慣れてきたら辞める人が多いので疎まれているようです。質のいいメンターを見つけて独学するしかない時代になるのかもしれません。

コミュニケーションのコストを下げる

まず前提として意識したいのが、雇ってくれている会社(上司)はお客さんです。ここが正社員のメンバーとは大きく異なってきます。同じ会社の社員同士なら同じ所属なので多少の甘えが許されますが、外部の人間が甘えてきても不快なだけです。

そこでやってしまいがちなダメな例と対応策です。

(ダメな例)自分のスケジュールに遅れが発生しても、上司(お客さん)に声かけられるまで黙っている

遅れそうなら、率先して相談しましょう。僕も昔は仕事を遅くて言えなかったので、遅れてバツが悪いのはわかりますが…、黙っていると余計に心証悪いです。

(ダメな例)自分の担当じゃないからと放置する

例えば仕様に不明な点があったとしたらプランナーに確認しましょう。

画像が遅れていたら仮画像でもいいからとデザイナーをつつきましょう。

別のエンジニアの担当箇所ができてなくて困っていたら、こちらから相談して解決しましょう。

その製品を機能として完成させるために人を雇うのであって、担当プログラム箇所だけを作るために雇われているわけではありません。


とにかく、話しかけるのが面倒と思われると、仕事を頼んでもらええなくなるので、チャットなんかでも必要に応じて、積極的に話しかけましょう。

ですが、相手が嫌がってるのに無駄なチャットをしたら逆に嫌われますので、そのあたりの塩梅は勉強したほうがいいですね。自分のために話すのではなく、相手のため(仕事のため)に話します

わざわざ話しかけるのがめんどくさいのはその通りなのですが、この仕事はそこを含めての高額報酬なので頑張りましょう。


契約金額は安すぎても高すぎてもダメ

金額が安すぎるとやる気がなくなる

一度だけ派遣で仕事をしたことがあるのですが、やってることはフリーランスと同じなのに派遣会社の取り分が多すぎて、僕のところまで降りてくるお金はかなり少なかったです。

正直やる気がなくなるので、勤務態度が悪くなり、お客さんの心証も悪くなります。ので安すぎる金額で仕事をするのはやめましょう。

金額が高すぎると短期間になりがち

いくらいい仕事をしても単価が高すぎると継続した仕事は難しいです。

うなぎが美味しいからといって、毎日食えるほどの余裕のある人が少ないのと同じことです。(僕の仕事がうなぎほどの価値があるというわけではありません)

相場より高い案件は、ガッと作ってすぐ解散みたいな仕事が多いように思えます。

短時間でいっぱい稼げるのでモチベーションはでますね。ただ、うまく仕事ができないと高い金額がプレッシャーになるので、そういう意味では難しいです。

常に1年分以上の生活費を確保しておく

生活費がないと、来月の支払いのために仕事が選べません。

仕事が選べないということは、何か自分にとって不愉快な事態が起こっても選択肢がないということです。

まず仕事をじっくり選ぶ、そして選んだ仕事で嫌なことが発生したときのために、1年分ぐらいは貯金しておきましょう。

これだけで嫌なことに遭遇する確率を劇的に減らすことができます。

頭の良い人はすぐ気づくと思いますが、僕は30台中盤までこのことに気付けませんでした…。

おわりに

フリーランスITエンジニアは『ITシステムを作る商品』と考えて、自分がお金を払って買う側に立って考えるとわかりやすいかもしれません。

お弁当に例えますと、500円で美味しくてお腹いっぱいになるお弁当はまた買おう!となりますが、1000円でまずくて量が少なかったらもう買わないと思います。

読んでいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。

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