仕事しながら隙間時間で自分のプロジェクト(個人ゲーム開発)<これ無理じゃない?

個人ゲーム開発

こんにちは、深島です。
今回は副業/個人開発においてよくあるテーマを、自分の体験をもとにゆるく語ってみようと思います。

「仕事をしながら、自分のゲームを夜や休日に作る」──多くの人が一度は思うこの夢。かくいう僕も、2年前からそれを実践しようと動き始めました。でも、結論から言えば、僕にはどうしても続きませんでした

この記事では、なぜ続かなかったのか、僕が2年かけて実感したこと、そして今思うことを包み隠さず書きます。もし同じような思いを抱えているなら、ちょっと安心材料になるかもしれません。

最初は勢いで進むけど…

最初の数週間〜数カ月は、けっこう進むんですよ。
新しい企画を考えてコードを書いて、テスト画面が動くと「おおっ」ってなる。
この瞬間はめちゃくちゃ楽しい。

けど、それもだんだんペースが落ちてくる。
理由は単純で、仕事で脳を使ったあとに、さらに別の脳フル稼働作業を続けるのはしんどいんですよね。

特にゲームプログラミングは、ロジックとデバッグの繰り返しでかなり集中力を持っていかれる。
夜にPCを開いても「今日は頭がもう働かないな」と感じる日が増えていきました。

心理学的にも、集中力や判断力は有限だと言われています。
有名なのが「意思決定疲労(Decision Fatigue)」で、たくさん判断をした後は、人間の脳はもうまともに考えられなくなるという話。

仕事が捗らないのは「決断疲れ」が原因かも。ジョブズも実践していた “決断力の節約術” とは

つまり、「隙間時間に頭脳労働をもう1本」っていうのは、そもそも構造的に無理があったのかもしれません。

積みゲーならぬ積み開発

もうひとつ問題だったのは、進め方です。
ちょっとずつ触るから、常に「中途半端なところで止まっている」状態になりやすい。

気づいたら、手をつけたプロジェクトがいくつも並んでいて、どれも完成していない。
まるで積みゲー状態。

しかも2週間とか間が空くと、「これ、どこまでやったっけ?」から始めなきゃいけない。
この再起動コストが地味に大きくて、気力を削られました。

逆に、前回無職期間に作ったゲームは、3年近くかかりましたが、ちゃんと完成できたんですよね。
この経験の差からも「まとめてやらないと無理だな」と痛感しました。

器用さと性格の問題もある

もちろん、器用な人は違うと思います。
中には、会社でフルタイム働きながらも夜にちょっとずつ進めて、数年後に完成させた人もいます。

でも現実を見渡すと、そういう人はかなり少数派に思えます。

つまり、「仕事も開発も両立」できる人は特殊スキル持ちで、僕はそのタイプじゃなかったということですね。

マルチタスク神話を信じていた

ここで僕がハマっていた罠は「マルチタスク神話」でした。
「仕事もやって、開発もやって、バランスを取ればいい」って思ってたんです。

でも実際は、マルチタスクって効率が落ちるんですよね。
心理学でもよく言われていて、実は切り替えのたびに大きなエネルギーを消耗している。
結果、どちらも中途半端になる。

これを2年間で何度も繰り返して、「ああ、これは仕組みとして成立しないな」と実感しました。

働くときは働く。やるときはやる。

じゃあどうしたらいいのか。
僕がたどり着いたのは、とてもシンプルな結論でした。

  • 働くときはしっかり働いて、お金を貯める
  • 個人プロジェクトは、まとまった時間を作って取り組む

「仕事しながら隙間時間で…」は僕には無理でした。
でも逆に、割り切ったら気持ちが楽になりました。

同じように悩んでいる人へ

もしこの記事を読んでいるあなたが「仕事しながら開発できるかな?」と思っているなら…正直なところ、かなり厳しいです。
どれだけの人間が仕事しながら一本のゲームを完成まで持っていけるかを考えればわかります。
ただ、それを2年間かけて身をもって体験した僕から言えるのは「無理だったら無理でいい」ということ。

仕事と開発を両立できないのは怠けているからじゃなくて、構造的に難しいから。
だから、もし同じ壁にぶつかったとしても、それはごく自然なことだと思います。

むしろ大事なのは自分に合ったやり方を見つけること。
僕は「働くときは働く。やるときはやる」に落ち着きましたが、人によっては別の答えがあるかもしれません。

共感した動画

そんな中で、とても共感した動画があります。
【動画】売れないアーティストだったのに、夢の仕事に就いた。大きな間違いだった。

話している内容がまさに「僕もそうだった!」という感じで、頷きっぱなしでした。
やっぱり同じ悩みを経験している人は多いんだな、と実感できます。

こうして振り返ると、2年間の試行錯誤はムダじゃなかったなと感じます。
「できない方法」を知ったことで、逆に「自分に合うスタイル」が見えてきた。

これからも、そういう自分なりのやり方で進めていければいいなと思っています。

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