はじめに:ついに僕にもやってきた「AI失業」
正直なところ、ちょっとショックでした。
僕もついに“AI失業”を経験しました。業務委託の契約が更新されず、仕事がひとつ消えてしまったのです。
これまで日本のITメガベンチャーで、仕様をもとに実装していく仕事を続けてきました。そこそこ安定していたし、「自分はまだ必要とされている」と思っていたのですが…。2025年9月、あっさりと契約終了。理由は詳しく語られなかったけれど、どう考えてもAI導入と人件費削減の影響です。
最近は同じような話を耳にすることが増えました。「あ、これ自分だけじゃないな」と感じています。
1.日本のITメガベンチャーで何が起きているのか
表には出ないけど、水面下で進む人員見直し
日本企業は大規模リストラのニュースを表立って出すことは少ないですが、実際には採用を絞ったり契約を見直したりしているようです。
AIを取り入れて効率化を進めることで、「とりあえず仕様通りに実装するだけ」の人員は減らしたい、という判断が増えてきていると感じます。
アメリカではもう普通のこと
一方アメリカでは、すでに大規模なリストラが進んでいます。マイクロソフトが何千人も削減したり、Salesforceが「仕事の半分はAIがやっている」と宣言したり。
海外で起きていることは、遅れて必ず日本にもやってきます。今回の僕の契約終了も、その流れの一部かもしれません。
2.平凡なエンジニアは「切られやすい」
僕自身、年収800万くらいはもらっていました。それなりに業務を頑張ってきたつもりです。
でも、経営者から見れば「10人でやっていたことをAIを活用して5人で回す」ほうが合理的です。残念ながら、突出した強みがないと機械に置き換えられてしまうのが現実です。
特に「言われたことをそのまま実装するだけの仕事」は、AIが得意とする領域。プログラマが“人間だからこそ”持てる価値を見せられなければ、契約更新の対象から外されてしまう。今回僕が切られた理由も、まさにそこだと思います。
3.すべての人間が不要になるわけではないですが…
もちろん、すべてのエンジニアがいらなくなるわけではありません。AIではまだ難しい領域もたくさんあります。
ただ、経営者の判断はシンプルで、「今の仕事をもっと少ない人数で回したい」というもの。AIを“補助ツール”ではなく“代替ツール”として使い始めれば、普通のエンジニアはどんどん押し出されます。
実際、僕はその流れに飲み込まれたわけです。
4.じゃあ、どうすれば生き残れるのか?
よく言われるのは「AIを使いこなして生き残れ」という話です。
でも正直、それはかなり過酷な道だと思います。
作業者としてAIを駆使できるようになっても、結局は“席取りゲーム”です。
そこでは幹部レベルの意思決定力やマネジメント力まで求められるし、常に最新のAI技術にキャッチアップし続ける必要がある。疲弊する未来が見えてしまいます。
だから、僕は別の方向を選ぶことにしました。
自分のスモールビジネスを伸ばすことです。小さいながらも自分で舵を取れる世界なら、AIを「脅威」ではなく「味方」として活かせます。
その第一歩として、止まっていた二本目のゲーム開発を再開することにしました。
商業的にどこまで伸びるかは分かりませんが、少なくとも「自分の価値をAIに置き換えられて終わる」という消耗戦からは離れられる。僕にとっては、これがいま一番リアルな生き残り方です。
5.参考になった「AI失業」の記事
AIによって雇用に何が起こっているのかは、この記事がまとまっていると感じました。
米国の状況ですが、日本も同じ。AI使えと通常業務を両立しろと言われるので疲れる。AIで効率化したらレガシーな人員が減らされる。
この記事が誰かの参考になれば嬉しいです。感想や体験談があればぜひ教えてください — 僕も返信できる範囲で返します。
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